
いつだったか、簡単なアドバイスをした、
アクティブな卒寿を過ぎた女性。
いつも元気に自転車を乗り回してたのだけれど、
コロナ禍になってからは、
とんと、顔を見せに来てくれないな
と思って案じてたら、
先日、久しぶりに自転車に乗って来てくれて、
「やっと歩けるようになったんで、
明日、死ぬかもしれないから、
お姉さんの顔を見に来たのよ。」
と言って、
洋服のポケットやカバンをごそごそ。
あちこちから小銭入を出して
かき集めたそのお金を私に握らせて、
「暑いから、これで、コーヒーでも飲みなさい。」
と言ったけど・・・。
そんなお金はいただけないので、
「お気持ちだけもらっておきます。」
と返そうとしたのだけれど、
「おおきに!でいいのよ!
私が悔いなくあっち行くために、
どうしてもしておきたいことなんだから!」
と、お金をのせた私の手を握った。
おっしゃる通り
「おおきに!」と受けとったけど、
勿体なくて使えない。
コーヒーなんて買えない。
なので、今は、
ポチ袋に入れて財布に入れて、日々感謝している。


シニア世代の心身の特性に配慮した整理収納・comfy living