
生まれ育った家を離れて約60年。
その間、毎年2回は帰省していた。
ご自身も家族を持たれて、
色んな事があったけれど、
生家に帰ると、心がほっとして、
また、頑張っていこう!
という気持ちになっていた。
いわば、心の拠り所だったそう。
しかし、コロナの影響で、
行動にも制限が出てたりで、
約3年、帰省がすることが出来ず、
このまま放置しておいてはと
先日、意を決して帰省したら、
その間、人の出入りがなかった生家は、
人が寝泊まりできる状態ではなくなっていたそうで、
仕方なく、ホテルに泊まったそう。
そう涙を浮かべながら話してくれたのは、
もうすぐ70代後半のA様。
生家の近くには、親戚も友人もいるけれど、
やはり、生まれ育った家が心の拠り所で、
それが、なくなってしまったと、
喪失感に苛まれていた。
これまで、維持してきたけれど、
生家を取り壊すことを考えているようだ。
コロナは、こんなところにも影響していると
A様の話を聞いて知った。
形のあるものは、いつかなくなるというけれど、
こんな形だと喪失感も大きいと思う。
仕方ないと思う気持ちが半分、
けど、諦めきれない気持ちも半分。
これから、折り合いをつけて行かれるのだろうけれど、
なんとも、切ないことだなと思った。


シニア世代の心身の特性に配慮した整理収納・comfy living