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スーパーマンも年はとる

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大型台風21号は通り過ぎましたが、
まだ、土砂災害や河川の氾濫の危険性がある所もあるのに
台風22号も発生したようで、ほっと出来ない状況ですね。
その台風に備えて、私も、あれこれ準備をしたのです。
食いしん坊の私は、まずは食材の確保ってことで、
近くのスーパーに傘をさして歩いて行く途中、
私の先を80歳代位の高齢の女性がレインコートを着て、
片手でカートを押して、もう片方の手で杖をついて歩いてました。
その方の横を通り過ぎようとした時、『あれ???』っと思ったので、
立ち止まって振り返ってみたら、髪の毛がビショ濡れ。
『そうか…。両手が塞がってるから、傘がさせないんだ。』
という事に気がついたので、
『雨で嫌ですね。台風、上陸するのですかね?』
と話しかけながら、傘をさしかけました。
高『台風が来そうだから、
〇○スーパーに食べ物を買いに行こうと思って。』
私『私もなんです。考えること同じですね!
大型の台風みたいですし、心配になりますよね。』
高『台風が来た後、出られなくなると困るしね。』
私『○○スーパーで、いつもお買い物されるんですか?』
高『近いし、モノがいいからね。』
などなど、道中、色々とお喋りをして、目的地に到着。
私『では、ここで。』というと、
高『いつもは、息子に車で連れて来てもらのだけれど、
台風が来ないうちにと思って出たら、この雨で。
私は、腰も足も悪いから、
歩く時に手が塞がって傘がさせないので、
合羽を着たら大丈夫かと思ったけれど、
合羽の帽子は、歩くと脱げちゃうし、
助かったわ。急いでるだろうに有難うね。』
と言って下さいました。
雨に濡れてるって事は、一言も言わなかったのに
ちゃんと私の気持ちが分かってるって、流石、年の功^^
もしかしたら、私のしたことは、
この方にとっては、余計な事だったかもしれないのに
こんな風に言って下さるなんて、素敵な方だなぁと思いました。
道中のお喋りの中にも、
お子さんを思いやる気持ちが、すごく感じられて、
って、自分が年をとって、色々と不自由な事などがあっても、
子を思って、多少のしんどさや辛さってのを
子にみせないでいるってことも、思い出させてくれました。

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子の立場の私からすると、頭の中では分かってはいても、
日々の忙しさに流されて、そこへの心配りって、後回しになってしまう。
オギャーッと生まれた日から、
自分に沢山の事を教えてくれた人達だから、
どこか自分の中では、いつまで経っても、
『なんでも出来ちゃう』
スーパーマンやスーパーウーマン的な存在で、
自分が年を重ねていくのと同じく、
も年を重ねてるってことも忘れてる。
見た目は、それなりに年を重ねてるのは認識しているけれど、
意識の中では、いつまでも、
一生懸命に自分を育ててくれていた記憶のままで、
の年齢は止まってたりします。
それは、私だけでなく、多くの方が同じなのでは?と思うのですが・・・
皆さんは、いかがでしょうか?

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実際に高齢のを持つ子世代の方が
実家の片づけでの困りごとで、よく挙げられるのは、
『手伝ってあげるって言ってるのにしようとしない。』
『片づけないと!って言うと、わかってる、やるっていうのにしない。』
『なんで、モノを片づけられないんだろ?』ってことが多いです。
整理収納の作業の現場でも、
『なんで!?』っと、御さんに言ってる方も多いです。
けど、それって、を叱ってるワケではないんですよね。
きっと、自分のスーパーマンやスーパーウーマンが、
自分の意識の中にある
スーパーマンやスーパーウーマンでなくなっているから、
悔しいんですよね?
思うように動けないのが、歯痒いんですよね?
そして、自分のスーパーマンやスーパーウーマンも
世間の高齢の方と同じ様に年を重ねているってことを
受容しなければいけないことに戸惑っているのですよね?
本当のスーパーマンは、惑星クリプトンのクリプトン人で、
地球人にはない凄い能力や強靭な体を持っているので、
年齢を重ねても、いつまでも、スーパーマンなのかもしれないけれど、
残念なことに私達のスーパーマンやスーパーウーマン(親)は、
地球人、普通の人間なので、当たり前に毎年1つずつ年はとるのです。
なので、その事を、しっかり自分の中で受け入れて、
親に対して心配りをしないといけないって事を
この雨の日に この高齢の女性に 
頭の隅から引きずり出してもらいました。
自分自身だって、白髪やしわが気になって、
年齢を実感してるのですものね?(笑)