
豊かな知識や経験を持ちながら、
それを生かす場がなく、生かしきれないシニア世代。
定年退職後は、どこかに出かける用事も、行くところもなく、
家に引き籠る方も多いと聞きます。
その背景には、現役時代、仕事で、朝早く家を出て、夜遅く帰ってくる。
休日は、日ごろの疲れをとるために 家で寛ぎ、
地域とのかかわりや繋がりを持てなかったこともあると言われてます。
そんなシニア世代に各地で、
仲間や生きがいを見つけてもらうための市民講座などを開催したり、
地域の担い手にしようとしている自治体もあります。
先日、地域の課題を話し合う場で、
ある企業の方が、新しい事業部門を作って、
そこに積極的にシニア世代を採用し、
そこで働く方々が、やりがいを持っていきいきと仕事をする姿に
もっとシニアパワーを活用すべきたと思うとおっしゃっていました。
かねがね、私も、シニア世代の方が、
いきいきと楽しく、少しでも長く自立した生活を送るためには、
現役世代が、何かをしてあげるだけでなく、
ご自身が、誰かのために何かをして、
やりがいや生きがいを持つことも
大切ではないかと言ってきたので、
このお話を聞いて、とても、嬉しく思いました。
シニア世代を雇用するには、
肩書や序列を気にする方も多いので、
雇う側にとって難しい部分もありますが、
もっともっと、シニアパワーを活用できる場所が
これからも増えていくといいなと思います。

