
人の1日のリズムを作り出している体内時計、
少し前までは、25時間と言われていましたが、
実は、体内時計の1日の周期の平均は、24時間10分なのだそうです。
しかし、この平均より長い人も短い人もいて、
長い人は、ちょっと気を抜くとどんどん夜更かしのほうにずれていき、
短すぎて早寝早起きになってしまって、
社会生活上困るという遺伝病もあるのだとか。
体内時計の周期が、ぴったり24時間ではないのは、
朝昼晩の明暗の違いに反応しているからだそう。
この『明暗の違い』というのは、お日様の光の明るさの違いで、
体内時計の狂いをリセットしてくれるのが、朝日なのです。
理想は、起床後、2時間以内に20分~30分、
朝日を浴びると良いそうなのですが、
お昼に近づくほどリセット能力が落ちていくそうなので、
遅くまで寝ていると効果が薄れそうですね。
朝日を浴びて、体内時計をリセットすると、
活動状態に導かれます。
これは、体内時計からの信号で、
体内時計に働きかけ、覚醒と睡眠を切り替えて、
自然な眠りを誘う作用がある
メラトニンというホルモンの分泌が止まるからだそう。
そして、メラトニンは目覚めてから14〜16時間ぐらい経過すると
体内時計からの指令で、再び分泌され、眠気を感じるようになります。
このメラトニンは、他にも、
抗酸化作用によって細胞の新陳代謝を促したり、
疲れを取ってくれるために、病気の予防や老化防止に
さまざまな効果を持つと考えられています。
普通に 仕事や学校に行ってる方なら、
意識しなくても 自然に出来ていそうですが、
高齢になって 家で過ごす時間の多い方は、
朝、起きたら、すぐにカーテンを開けて、
お日様の光を浴びるなど工夫されるといいかもしれませんね。